安定性が第一!?自営業の人が自社ローンを利用するときのポイント

自社ローンは、将来的な安定を提示することで自営業を営んでいる人でも利用可能です。ここでは収入証明を活用する方法や頭金を増やす方法、保証人をつけるなど審査通過のポイントを解説しています。

中古車を購入するときに便利なオートローン、サラリーマンで安定収入がある人なら低金利でお金を借りて、乗りたい中古車を買うことができます。その点、自社ローンなら審査に通るかもしれない、ただ自営業は信用も低めなので不安を感じる人は多いといえましょう。

ここでは、自営業でも自社ローンを使えば中古車を買うことができる、審査に通るポイントを解説することにしましょう。

自社ローンの支払い総額はいくらまで可能?

自社ローン

自社ローンを使えば頭金があまりなくても中古車を買うことができるといわれているけれども、そもそも自社ローンとオートローンの違いが良く分からない人も多いのではないでしょうか。販売代金を販売店が立て替え、それを使用して車を購入する、後は立て替えて貰ったお金を月々支払う仕組みを自社ローンと呼びます。

ローンの名称がついていますが、オートローンのような金融商品ではなく販売店が用意している支払い方法の一種です。金銭の貸し借りがないので利息も発生しませんが、保証料や手数料が別途必要です。

自社ローンは販売店や利用者の懐事情にもよりますが、150万円が一つの目安とされます。収入が少ない人はこれよりも借入可能額が少なくなることもありますし、年収が200万円未満の場合は上限が100万円など設定されることもあります。

そのため、乗りたい中古車の値段によって買うことができないこともある、借入額では足りないときは頭金を増やすなどの工夫が大切です。また、頭金が必須の販売店もあるのですが、支払い総額の10%に設定しているケースが多いようです。

割高になることもあるので注意が必要

自社ローンは、支払いが滞ってしまったときのために、保証会社と契約を交わさなければならないケースが多いようです。車の購入者が、支払いができなくなったとき残ったお金を保証会社が肩代わりして支払ってくれます。

そのため、自社ローンを利用して車を購入するときは総額の10%前後の保証料を支払う必要があります。自社ローンは金利がないのも魅力になりますが、車両本体に利息分を上乗せしている販売店もあるので注意が必要です。オートローンと比べると、支払い総額が割高になることもあるので、事前に希望車種の相場を調べておくことをおすすめします。

オートローンは3年から5年、返済回数としては36回から60回に設定しているケースが多いかと思われますが、自社ローンは12回から24回が一般的です。オートローン審査に落ちた人が利用することが多いため、販売店側もなるべくリスクを減らす目的で支払い期間を短めに設定しているわけです。なお、支払い回数が少ないので1回あたりの金額が高くなることもあるため、無理なく払える金額を決めることが重要です。

自社ローンは独自審査が特徴!独自審査とは?

自社ローンは金融ブラックの人でも利用できる、このような特殊な支払い方法になるのですが、自社ローンはオートローンのような審査ではなく、現在の年収や勤務先の安定性、勤続年数といった情報を利用して契約を結んだときの支払い額が払えるものか、このような内容の独自審査を行います。

自営業の場合は現在の業務実績や前年度の年収などの情報や納税をしっかりしているのか、与信を中心にした独自審査で行われるため、自営業を営んでいる人でも自社ローンを使えば中古車を買うことが可能になるわけです。

自営業は社会的に安定性がない、このようにいわれることもありますが、これは毎月の売り上げが一定ではない、多い月もあれば少ない月もあるなどが理由になっています。一般的なローンに落ちる理由は、不安定要素などが一番の理由になっていますが、自社ローンの場合は将来(主に支払い期間)的な安定を提示することで審査に通過できます。これも、自社ローンは独自審査で行われているなどの特徴が関係しています。

安定性を自社ローン審査で証明する方法

自社ローン

自社ローンは、将来的な安定性をしっかり説明できる人であれば、ほとんど審査に落ちることはありません。ただ、嘘をついてしまうと後々トラブルの元になるので必ず正しい内容で説明する、それを証明できる書類などを準備することが大切です。

自営業は安定性がない、このような理由でローン審査へのハードルを高めているわけですが、収益が安定していて生活に支障がないことを説明できればそのハードルはかなり下がり、思っていたよりも簡単に通ったなどの結果に導きます。

自営業の場合は、毎年確定申告を行って納税していることになるわけですが、この確定申告書類を提出することで安定性の証明が可能になります。確定申告書類を見ることで収益の有無の確認が取れる、可能であれば数期分の申告書を提出して収益が出ていることが分かれば審査に有利です。

なお、法人の場合は確定申告書だけでなく役員報酬の明細も準備することをおすすめします。これにより、自社ローン審査を有利にすることができます。

頭金を増やして支払い額を減らす方法

自社ローンは、150万円程度が借入目安になるので中古車の中でも比較的安い車種しか買うことができないイメージを持つ人も多いといえましょう。しかも、支払い回数が1~2年になっていることが多いことや保証料が別途必要など、毎月の支払い額が大きくなりがちです。

オートローン審査に通過できない人が自社ローンを利用するとなったとき、返済能力で審査落ちしている場合は自社ローン審査に通っても毎月の支払いができなくなる恐れもあります。そのため、毎月の支払い額がどのくらいの金額なら無理なく払えるのか、これを考えることが先決です。

自社ローンは総額に対して10%前後の頭金を用意することを条件にしているお店もありますが、頭金を多くすることで借入額を減らせるので自営業でも審査通過を有利にしてくれます。

借入額が減れば毎月の支払い額が減るわけですから負担も減りますし、グレードが高い車種を購入するチャンスにも繋がります。頭金を多く用意してくれるお客さんは高い車種を買ってくれる、このような理由からも審査に有利になるわけです。

保証人をつけると審査に有利になる

自社ローンを利用するとき、保証人を立てることで審査に有利になります。代金の支払いができなくなったとき、代金の支払いを肩代わりしてくえる親や兄弟姉妹、知人などです。必要になるケースは、未成年者や学生さん、アルバイトやパート労働者、勤続年数が短かったり収入に対して月々の返済額が大きいなどの場合、そして自営業です。

保証人に適した人は支払い能力を持つことが大前提ですが、成人であることや住所証明ができるなどの基本的な条件を見たいしていることが求められます。

なお、保証人をつけなければならないケースは購入者の信頼が低いとき、自営業も信頼が低いとみなされますが、頭金を多く用意したり収入証明書類を提出すればこのような人をつける必要がないケースもあります。

さらに、購入する中古車の価格が安い場合は支払い額も少ないため保証人が不要なケースも少なくありません。保証人になってくれる人がいない場合は、頭金を増やして支払い額を減らしたり、グレードを下げて中古車を選ぶなどの工夫で対応することもできます。

まとめ

自社ローン

自営業者が自社ローンを利用するとき、収入証明として数期分の確定申告書を提出することで収益の証明になります。さらに、頭金を多くすることで支払い負担を軽減できるので販売店側も安心して自社ローンを利用して車を売ることができます。

これに加えて、保証人をつけることで購入者が支払いできなくなっても保証人が代金の支払いを行ってくれるので審査に通りやすくなるわけです。